やましろアートマーケット2022【大賞】受賞

2022年9月24日(土)～9月25(日) 石川県の山代温泉にて「やましろアートマーケット」ライブペイントコンテストに参加。

大賞と加藤呉服店賞、谷口呉服店賞をいただきました👑

かつて山代温泉の旦那衆が若き北大路魯山人を滞在させたことにあやかり、山代がアーティストを育てる場所になればと毎年芸術の秋に開催しているアートマーケット。アートやクラフト作家、フードなどのブースが温泉街のメインストリートに軒を連ねます。

今年初の試みとなるライブペイントコンテストは、各地から集まったライブペインター10名が2日かけて即興アート作品を完成させ、来場者が気に入った作品に投票して大賞を決めるというものでした。

当日の関東は台風の影響で大雨。新幹線が動くか心配しつつの出発でしたが、現地は嘘のようないいお天気。２時間程前に到着し、腹ごしらえして足湯を堪能しながら、今日これから描く絵のことを考えました。

今回のライブペイントにはお題がありまして、テーマは【出会い】

山代温泉の発祥は、1300年以上昔に「行基」という高僧が霊峰白山へ修行に向かう途中、傷口を湧水で癒す一匹の鳥(八咫烏/やたがらす)をと出会ったのが始まりと言われています。

それにちなんで作家たちが新たに出会い、そしてお互いを刺激しあうイベントとなるように…と考えられたテーマ。

そう思いながら周囲を見回すと、足湯の傍らには八咫烏の像がありました。
こんな感じでお坊さんと出会ったのかな。

そんな想いを巡らせていた時、「カァー」と泣き声がして、湯の水面に空へ羽ばたく一羽のカラスの影が映りました。

それが本物のカラスだったのか、私の幻覚だったのかは分かりませんが…
傷が癒えた八咫烏が新たな希望へと導いてくれるようで、この情景と気持ちを描こうと決めました。ライブペイント開始数十分前のお話。

さて、いよいよライブペイントの開始。
私のライブペイントは相変わらず地味ですが、大勢のお客様に見て頂きました。
向かい側ではお客様も自由にペイントできるコーナーがあり、キッズ達で大盛り上がり。

お客様のノリもよく「青やばい！」とか「エモ！」とか、若い男性の反応が面白かったです。関西の方が多かった印象…
地元の方もとても親切で、ご年配の方も沢山話しかけてきてくださって、いろいろ教えて頂けて嬉しかったです。

途中からは夜祭りとなり、電球の灯りの元でのライブペイントは微妙な色が分からず苦戦💦
屋台で美味しいものを食べたり、販売出展の方のテントを覗きながら楽しくお祭りを満喫しました。

お祭りの最後にはライブペイント会場でプロジェクションマッピングもありましたが、楽しく満喫しすぎて写真撮り忘れました…😅

明けて翌日。朝から暑いくらいの快晴。
昨夜は色の加減が分からず勘で描いていたのですが、だいたい想像どおりの出来でほっとしました。
２日目は白ペンで描きますが、３時間しかないので、開始と同時に息もつかずに描き通しました。ちょっと本気。

お客様から「これが一番好き！」「投票はどこでするの？」「あなたに投票します！」「絵を買いたいです！」と沢山お声かけいただき、手がマヒするかと思うくらい疲れましたが、とっても幸せな時間でした🍀

初めましての土地で、知らない人ばかりの中で、絵一枚で繋がるコミュニケーション。
こんな素晴らしいことが他にあるでしょうか？
このライブペイントの行為そのものが、まさにテーマである【出会い】でした。

私だけではなく、昨日今日と応援してくださった皆様と共に出来上がった作品です✨
みなさん、本当にありがとうございました！

そして表彰式の様子。

写真撮って送ってくださった出展者の方々、実行委員の皆様にも、大感謝🙏💗

そしてそして、スポンサー賞をくださった加藤呉服店様、谷口呉服店様にも感謝いたします。
完成した絵はしばらくこちらに交代で飾って頂けるようですので、もし山代温泉に行かれる方がいらっしゃいましたら、ぜひ原画を見てくださいね！

山代温泉はアートマーケットの会場から徒歩で巡ることができる場所だけでも、とっても素敵な景観あり。九谷焼の窯跡や魯山人の館など見どころも満載でした。（翌日ちょっとだけ観光して帰りました！）

リアルタイムでの発信を辿りたい方は、インスタのハイライト か ツイッターのモーメント をどうぞ。

山代温泉に行ってみたい！
次回のやましろアートマーケットに参加してみたい！

という方は、ぜひ公式のインスタグラムのフォローをおすすめします。

🌟おまけ🌟

誰も気づいてくれませんでしたが、
今回も側面まで描いています。

厚みほんの少ししかないし、時間もなかったのにね…

病気みたいなものですねぇ～

絵はここで切り取られてしまうけど、空間はずっと続いていることを表現したいのですよ。